
豊かな風景
裏磐梯の夏
夏の間、森は生命であふれます。この季節は、ツキノワグマ(学名:Ursus thibetanus japonicus)が蟻、蜂、野生のミツバチ、さらには野生のイチゴ、ラズベリー、サクランボ、その他の果実をはじめ、さまざまな食べ物を食べます。ツキノワグマはまた、サワガニを食べたり、鹿、ウサギ、その他哺乳類の死骸を食い荒らします。

モリアオガエル(学名:Zhangixalus arboreus)は湖沼や湿地の周りの木や低木の中に放卵します。モリアオガエルが作った泡状の巣が水面から突き出た枝からぶら下がっています。アサギマダラ蝶(学名:Parantica sita)がはるか遠くの沖縄または台湾から数千キロメートルを移動し、8月上旬に裏磐梯にやって来ます。

林冠を素早く通り抜けていく鳥の中に、ノジコ(学名:Emberiza sulphurata)やツツドリ(学名:Cuculus saturatus)がいます。林床では、エゾアジサイ(学名:Hydrangea serrata var. megacarpa)のラベンダー色の花とアケボノソウ(学名:Swertia bimaculate)の白い花が夏の豊かな緑樹に色どりを加えます。
